印刷用語－レイヤー結合

　印刷用語　レイヤー結合とは？

特にPhotoshopの場合、何枚も画像データを配置したり文字を挿入したりするたびにレイヤーが自動的に次々と重ねられていってしまいます。気が付けばレイヤーボックスには無数のレイヤーが存在して管理しにくくなったり、いちいち別のレイヤーを選択しなければならず編集に手間がかかったり、更にはデータが重くなったりして、作業すればするほど扱いにくいデータになってしまうこともあるでしょう。レイヤーは作業しやすくする便利な機能ではありますが、多すぎるのも考えものです。

　

そんな時は、「レイヤー結合」を行いましょう。「レイヤー結合」は、あるレイヤーと他のレイヤーをまとめて1つのレイヤーにしたい時に使う機能です。「分けて扱うほどではないな」と思うレイヤー同士は、こうしてまとめてしまいましょう。スッキリして管理しやすくなりデータも軽くなります。

　

やり方は簡単で、まず1つにまとめたいレイヤーを「shift」を押しながらカーソルで選択していきます。選択したレイヤーのどれでも良いので、そのレイヤー名あたりで右クリック。レイヤー編集のメニューが並びますが、そのうち一番下部分にレイヤーの結合に関係するメニューが並んでいます。そのうちの「レイヤーを結合」をクリックすれば、選択したレイヤーが全て1つのレイヤーにまとめられます。

　

ただ、レイヤー結合を行う前に覚えておきたい注意点があります。まず、一度結合したレイヤーは以前の状態（レイヤーが分かれていた状態）には戻せないということ。結合した直後であれば「ctrl+z」あるいは「元に戻す」で取り消せますが、一度画面を抜けるともう元には戻せません。また、文字レイヤーでも画像レイヤーと結合してしまえばもう文字レイヤーとしての機能は破棄され文字の編集ができなくなることは勿論、例え文字レイヤー同士であっても結合すると画像レイヤーになってしまう点にも注意しましょう。

　

「レイヤーを結合」の他に、同じカテゴリに「表示レイヤーを結合」「画像を統合」というメニューも含まれています。「レイヤーを結合」が選択したレイヤーのみをまとめるのに対し、「表示レイヤーを結合」はその名の通り選択されているか否かに関わらず表示されているレイヤーを全て結合する機能、「画像を統合」は全てのレイヤーを結合して「背景」レイヤーにする機能です。

　

特に「画像の統合」に関しては、一度これをしてしまうと修正が難しくなるため、完全にデータが完成した後に最後に行うようにしましょう。印刷業者によっては、印刷に不要なレイヤーが残って印刷トラブルになることを防ぐために、入稿時には画像を統合しておくよう指示するところもあります。