Illustratorでのポスター制作

　Illustratorでの制作　Illustratorでポスターを制作する際に注意すべき点とは？

Illustrator(イラストレーター)といえばグラフィックソフトを代表する存在，それだけにポスター制作に使用している方も多く，このソフトによるデータをもとに印刷を外注するケースも見られます。すでに何度もこのソフトでポスター制作を行っている方なら問題ありませんが，はじめて制作する方，またこれまでとは違ったスタイルでポスターを作ってみた方はいくつか注意しておくべき点があるので知っておきましょう。

　

まず文字の問題。ポスターは画像のインパクトが重要だとはいえ，必要な情報を伝えるために文字でしっかり伝えることが大前提です。その際にはキャッチコピーなどの表現方法とともにフォントも大事な意味を持ちます。イラストや画像とのバランス，さらに文体との相性を考慮して適したフォントを選んでいくわけですが，ポスター印刷を外注する場合にはこのフォントの問題が出てくることもあります。いわゆる「アウトライン化する」作業が必要で，もし制作の際にIllustratorで使用したフォントが印刷会社にない場合，印刷会社側では違ったフォントで表示されてしまう場合があります。代替フォントと呼ばれるもので，元に近いフォントが選ばれるのですが，やはり完全に同じというわけには行きません。

　

フォントが当初決めておいたものと違ってしまった結果，ポスター全体の仕上がりが変わってしまうこともあります。ですから文字は文字データではなく図形と同じ形でフォントが変化しないようにしておく必要があります。これをアウトライン化といいます。ポスターの文字は図形，これは忘れないようにしましょう。

　

それから解像度の問題。簡単に言えば印刷したいポスターのサイズとデータで作成した解像度がきちんと合っているか。解像度，つまり画素数が少ないデータで大きなサイズのポスターを作ってしまうと全体が非常に荒くなってしまいます。細かい部分がギザギザになってしまうのでいかにも素人くさくなってしまうのです。

　

パソコンモニター上で確認するだけではこの点を見逃してしまう部分もあるので必ず想定しているポスターのサイズにあった解像度かどうかを確認しておきましょう。とくにイラストを盛り込む場合にこの問題が起こりがちです。

　

あとは基本中の基本ですが，使用したIllustratorが依頼する業者が対応しているものかどうか。たとえば発売されたばかりの最新バージョンのIllustratorで制作した場合，印刷会社がひと世代古いバージョンにしか対応できない場合，一部データが欠けてしまうなどのトラブルも起こりえます。この点は依頼する前に確認できる点なので忘れずにチェックしておくようにしましょう。