ポスターのサイズは一般的に大きければ大きいほど目に留まりやすくなります。一般的にはA2サイズがよく使用されますが,大きなイベントや注目の新製品のポスターではそれよりもさらに大きなA1,A0さらにはB0といった規格サイズを使用して作られることもあります。パッと見たときに驚いて目を向けずにはいられないようなインパクトを持つ大きなポスターと遭遇することも少なくありません。
ポスターは大きければ効果的,とは限らない
このように大きければ大きいほど目に留まるわけですが,それがそのままポスターのクオリティや宣伝効果に結びつくとは限りません。目的によっては大きすぎると適さないこともありますし,それ以前に貼る場所がないという問題も出てきます。
大企業が費用を惜しまずに駅や街中など目立つところに貼るならともかく,商店街やショッピングモールの掲示板,店頭などに貼る場合には相応しいサイズが求められます。貼る場所が限られるので少ない枚数しか使用できない巨大なポスターよりもあちこちに貼れて幅広く宣伝に活用できる適切なサイズのポスターの方がよい,というわけです。
目的と宣伝方法を考慮してポスターサイズを決定する
このポスターサイズの決め方はどんな目的で作るのか,どのように宣伝するのかが大事なポイントとなります。
先ほど少し触れたように,イベントや新製品の発売の際には情報の鮮度が命という面もあるのでやはり大きい方が有利です。「あ,今度こんなことをやるんだ」「こんな製品があるんだ」と知ってもらうことで宣伝の目的のほとんどを達成することができるからです。
貼る場所もポスターサイズ決定の重要な要素
一方,鮮度が重要でも店舗のセールや地元の人たちを対象にしたイベントの場合には,出来るだけ幅広い範囲に貼ることができるA2~A3サイズがおススメです。
公共施設や商業施設の掲示板に晴れるのはA3が限界でしょうから,あらかじめ貼れる場所を想定したうえで適切なサイズを決めた方がよいでしょう。店先で貼る,あるいは頼んで家々の前に貼ってもらう場合でもA2~A3がもっとも適しています。
A4のような小さいサイズでも効果的な場合がある
情報提供を最優先に作成するポスターの場合はA4が向いています。A4サイズではポスターとしての宣伝効果が弱すぎるのではないか,と思う方も多いかもしれませんが,教育機関のポスターではこのサイズがよく見られます。
特定の層をターゲットにした「見る人が見れば興味を持ってもらえる」ようなポスターの場合はこれくらいのサイズでも十分ですし,掲示板から電柱までいろいろな場所に貼ることが出来る点も大きなメリットです。
このように目的によって適切なポスターのサイズに違いが出てくるので自分がどんな目的で,どういった場所に貼るかを意識したうえで決めることが大事です。