ポスター印刷を外注するにあたって考えたいのは,「どの印刷会社に依頼するか」ということでしょう。勿論,印刷数や仕上がりの品質をどの程度追求するかなどによっても異なるのですが,基本的にポスターの需要から考えると「スピード」は大切な要素になります。
ポスター印刷において「スピード」はなぜ大切?
印刷のスピードとは,つまり「こちらの希望納期に対応してくれるかどうか」「納期をきちんと守ってくれるかどうか」ということです。というのも,イベント告知や期間限定商品の宣伝など,ポスターは大抵の場合使用したい期限が決まっているためです。
使用したい期間までにポスターが届かなければ宣伝や告知も後手後手に回り,予定していた収益に繋がらなかったり精彩を欠いたイベントになってしまったりする可能性もあります。
従って,「○日までに納品してください」というこちらの希望に応じることができ,それを厳守してくれる業者でなければならないのです。
印刷ブローカーを通しての依頼には注意
この「スピード」を考慮して印刷業者を選ぶ際,気を付けたいのは印刷ブローカーです。印刷会社には自社に印刷工場を持つ業者もありますが,中にはクライアントと印刷会社との間に立つ仲介業を行う印刷ブローカーも存在します。
印刷ブローカーには面倒な営業や作業を代行してくれるというメリットもあるのですが,どうしても印刷会社に話を通すのに時間がかかったり,情報伝達にミスが出たりといったデメリットが発生します。結果としてやり取りがスムーズにいかず納品が遅れがちになってしまうのです。
「ネット印刷業者」の活用
また,最近では従来の印刷会社に加えて「ネット印刷業者」も増えてきました。ネット印刷業者は多くの場合自社に印刷工場を持っておらず,大型輪転機などを持つ従来の印刷会社と提携し,発注を受けた時に印刷を代行・郵送してもらってクライアントに納品します。
従来の印刷会社に依頼する場合,クライアントが希望納期を伝え印刷会社の営業担当はそれに応じられるかどうかを考慮し,時には営業担当の方でクライアントに納期を指定することもあります。
これは印刷機の稼働状況を調整する必要があるためなのですが,ネット印刷業者の場合は機械余りを起こしている中小印刷会社を有効活用して印刷を依頼するため,従来の印刷会社と行うようなやり取りの必要がありません。画面上で納期を指定すれば無条件でそれが受理され,価格によっては最短1日での納品も受け付けている場合もあるのです。また24時間いつでも発注が可能であることも,ネットならではの強みでしょう。
ただし,既に懇意にしている印刷会社があり営業担当がかなりの程度無理を聞いてくれるという場合であれば,ネット印刷業者よりそちらの方が素早く対応してくれるかもしれません。