何かを宣伝したい場合にはどんな媒体をうまく活用すればよいのか,現代ではインターネットも含めてさまざまな選択肢がありますが,古くから使われている定番ともいえるのがポスター掲示とチラシ配布です。どちらもネットとは異なり,紙という実物が伴う宣伝方法という点で共通しています。
ポスター掲示とチラシ配布はどちらが効果的?
では,ポスター掲示とチラシ配布のどちらがよいのか?一概にこちらの方が宣伝効果が高いと決め付けられるテーマではなく,それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえでケースバイケースで比較し,判断していく必要があります。
ポスター掲示―不特定多数の目に触れてもらう
この2つの宣伝方法の最大の違いは個人に向けられているかどうかにあります。もっと言えばダイレクトな伝え方をしているかどうか。ポスターの場合は駅や街中などに貼ることで不特定多数の目に触れてもらうのを目的としています。つまり,印象的なポスターを適切な場所に掲示すれば多くの人の目に触れてその内容を知ってもらうことができるわけです。
チラシ配布―確実に目を通してもらう
一方チラシは1枚1枚見てもらう人に直接届ける宣伝方法です。ポスターの場合,いくら多くの目に触れる場所に掲示しても,興味を持ってもらえなければそのまま素通りされて期待した宣伝効果を得ることはできません。しかしチラシは直接渡す分,確実に目を通してもらうチャンスが多くなるのです。
コスト,印刷枚数,クオリティの比較
この点は印刷のコストとも深くかかわってくるでしょう。ひとりひとりに届ける分チラシは大量に印刷しなければなりませんが,ポスターの場合は限られた枚数で多くの人に見てもらうことができます。
ただ1枚辺りのコストはチラシの方が断然安い。この点はデザインやクオリティにも影響を及ぼします。チラシの場合はとにかくクオリティよりもわかりやすさと低コストを重視して,安いコピー用紙で必要事項を掲載したうえで大量に印刷する,逆ポスターは印刷枚数を抑える一方,クオリティに徹底的にこだわるといった選択肢があるのです。
もちん印象的でクオリティの高いチラシ,大量印刷を前提に低コストで作られたポスターなどもありますが,基本的にはこの形がそれぞれの基本的な印刷への姿勢といえるでしょう。
様々な要素を考慮して選択する
ですから広く情報を拡散したい場合にはチラシの方が適している一方,話題性も高めたい場合にはデザインにこだわったポスターの方が効果が高くなります。この辺りはよいポスターを作れる環境かどうかともかかわってくるだけに,スキルやソフト,印刷業者に依頼するだけのコストをかけられるかといった点も考慮したうえで選んでいくことになりそうです。