ポスターの文字の大きさ

ポスター制作には文字の大きさ,フォント,行間等を考慮することも重要

魅力的なポスターを作成するためには,まずはキャッチコピーとその配置について考えなければなりません。絵画とは異なりポスターは見る人がそこから特定の情報を知り,その情報に基づいて特定の行動を取りたいと思うように動かさなければならないからです。

そのためには情報を明確に記した文字が必要であり,尚且つその一群の文字がポスターとして見た目に心地よく映らなければならないのです。ですから魅力的なキャッチコピーを考えると同時に,それに最もふさわしい文字の大きさとフォント,字間・行間を選ばなければなりません。

伝えたいことは大きな文字,補足的情報は小さい文字が基本

まず文字の大きさですが,勿論小さすぎると読みにくいのは当たり前です。しかしだからと言って大きな文字を並べれば良いというわけでもありません。

基本的に最も伝えたいことを大きく,補足的な情報は小さく取るのがベストですが,魅力的で人を惹きつけるキャッチコピーや,キャッチコピーそのものがデザイン化されポスターの中心的イラストを兼ねているなら,勿論それが最も大きな文字となります。

イメージに合ったフォントを用いる

また,人目を引く文字とは,何も大きさだけではありません。イメージに合ったインパクトのあるフォントを選んで補足的な文章とに差を出せば,文字の大きさ以上に格差が出て伝えたい文字が強調されます。

フォントは探せばアルファベットフォントも併せてそれこそ星の数ほどあるのですが,例えば和のイメージを出したいなら筆文字や江戸文字勘亭流,親しみやワクワクするようなイメージを出したいならPOP体,禁止事項などを強調したいならゴシック体…とポスターの内容やイメージに合わせましょう。

ただし,フォントは多用を避け,強調したい文字と補足説明文の2種類,多くても3種類に抑えれば全体的な統一感が出て洗練されたポスターになります。

字間・行間にも注意する

キャッチコピーや強調したい文章は,大抵一目で読める程度の短い一文であるべきですが,補足説明文は多少多めの文字数となり行間ができる場合もあります。この場合には字間や行間にも注意してください。

特にPowerPoint等を使ってポスターを作成する場合,初期設定のままでは大抵字間や行間が狭すぎますから,自分で設定し直さなければなりません。行間や字間が狭すぎると読みにくく文字の部分が黒々として見えますし,広すぎると間延びした印象になってしまいます。

実際に見ながら一番適した字間・行間を見つけると良いのですが,目安として行間の場合はフォントサイズ(文字の大きさ)の70%分くらいの間が空くと良いと考えておきましょう。

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