A3サイズくらいのポスターになると郵送する際にどのように送ればいいのかが問題になります。これから宣伝のために使用する場合はもちろん,アイドルのポスターなど商品として扱われる場合でも折り曲げは厳禁ですし,小さく丸めて送るとそのクセがついてしまうなどの難点もあります。印刷したばかりのきれいな状態で郵送するためにはちょっとひと工夫が必要です。
定形外郵便で送る場合
まず定型外郵便で送る場合には封筒に「折り曲げ厳禁」と書いておくのが原則です。そしてポスターだけでなく必ず厚紙をそえて簡単には曲がらないように封筒に入れるのも忘れないようにしましょう。当然封筒のサイズが大きくなりますから,「折負け厳禁」の文字は赤いマジックで目立つように書きましょう。
リスクを減らすには宅配便
ただこの方法では万一折り曲がってしまった場合に郵便局が補償してくれるわけではありません。郵送中に折り曲げないよう注意する,くらいのレベルで,どうしてもたくさんの郵送物と一緒に運ぶ場合には折れてしまうなどの問題もおこります。サイズが大きくなればなるほどこのリスクが高まるでしょう。そんな時には定型外郵便ではなく宅配で送ってもらうのが一番確実です。
ゆうパックなどの宅配便では,万が一の場合に補償がある
たとえば郵便局ではゆうパックでこわれものの指定をすれば,万一折れ曲がってしまった場合には補償してもらうことができます。もちろん補償よりも確実に曲げずに郵送してもらうことが第一なのですが,ゆうパックなら定型外郵便よりもずっとリスクを少なく送ることができます。また,郵便局ではなく宅配会社に宅配便の形で送ってもらうのもよい方法でしょう。
定形外と宅配便-料金とリスクを比較検討する
基本的にはポスターを曲げずに輸送するにはこの2つの方法しかありません。あとはポスターに添える厚紙をできるだけ厚いものにすることなど,対策に工夫することでリスクを減らすことができるはずです。
定型外郵便の料金は重量で決まりますから,厚い紙を使用すればするほど重くなって料金が高くなります。ですからゆうパックなどの宅配便とどちらが安くなるのかもよく確認しておきたいところです。どうしても折り曲げたくないという場合には厚紙ではなくプラケースを使用するという選択肢もあります。
頑丈なポスター用紙管で発送するのも有効
しかし,ポスターを折らずに送るという観点では,もう一つ非常に有用な方法があります。それは,ポスター用の紙管(丸筒)に丸めて入れて送るという方法です。よくカレンダーなどが入れられる紙管は直径が約5cmのものですが,その紙管であればA3サイズなら5枚程度,A1サイズでも2,3枚まで入れられます。当然出すときには丸まりが付いてしまいますが,広い場所に広げて置いておけば,通常は数日で丸みが取れてきます。
ここで一つ注意しなければならないのは,紙管にもいろいろな種類があり,特に紙管の厚みが薄いものは避けた方が良い,ということです。厚みが薄いものとしては厚さ1mmのものなどが安価に売っていますが,非常に弱く,紙管自体が折れたりつぶれたりしてしまうことがあります。少なくても厚さ2mm,可能なら3mmのものを使うのが確実でしょう。
なお,これらの紙管はホームセンターやインターネットで購入することができます。ただし,インターネットの場合は送料の関係で,ある程度のまとまった本数で注文しないと非常に高い買い物になってしまうことがあるので注意する必要があります。
曲がらないように対策をしたうえでリスクが少ない配送方法を選ぶ
基本的には事前に輸送中に折れ曲がらないよう対策をしっかりと行ったうえでリスクがもっとも少ない輸送方法で送る,というのが鉄則です。各宅配会社ごとにさまざまな輸送サービスが用意されていますから,自分のポスターのサイズでもっとも安全に送ってくれそうなところをよく検討して選んでいきましょう。